暑いのに蝉が鳴いてないなぁ、という7月上旬でした。
ふと気づくと、蝉が鳴いています。やっぱり夏だなぁ。
暑さが凄すぎて、気分は8月です。
昨日、いそいそと用事をすませて帰宅すると、不穏な音が玄関でしています。
蝉が、ひっくりかえって、羽を動かしていました。
まじか。君、自力で戻れないのね。
でも、おばちゃんは、じかで虫を触れません。
被っている帽子を手に持ち、蝉くんをひっくり返してみようと、蝉くんに当てたら、思った以上の羽の音が「ぶぶぶぶーん」と鳴り、
「ぎゃぁ」と叫ぶ私に、不意に突かれてびっくりした蝉くん、二人(一人と一匹)はしばらくお互いに見つめあいましたが、なんとなくバツが悪く、「じゃあ、頑張ってー」と玄関を後に、ダッシュで家の中に入ってしまったおばちゃんでした。
残り少ない時間をどんな風に過ごしたのかなぁ、と思いを馳せます。
大事な時間を、ひっくり返って過ごしてしまって、きっとちょっと後悔しているに違いないです。もう一度飛んで行けたかは、きっとその後蝉くんを玄関で見かけなかったので、大丈夫だったはず。
どんくさい蝉くんと、虫をさわれないおばちゃんが織りなす、2023年の夏の一コマ。
今日も好き1日を。
読んでいただきありがとうございました。